第5回 共通課題 概要報告

 

 

 

開催日
2002年10月15日〜16日

議長国 日本
(国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課自動車基準協定対策官 斧田 孝夫)

参加国及び参加団体
ベルギー、カナダ、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン、イギリス、アメリカ、EU、OICA、 IMMA、IRU、から約40名が参加

主な結果
日本案をベースにした基準案について、全メンバーの合意が得られ、同基準案をGRSGに上程することが決定されました。

これにより、世界統一基準(GTR)における共通の課題となる車両カテゴリー、重量、寸法の基準案を作成するために2000年10月に設置されたGRSG(一般安全分科会)/共通課題会議は、今回の第5回会合をもって、当初の予定どおり、成功裏にその役割を終了しました。

今後、同基準案は、今回の会合の審議結果を反映して若干の修正を加えた後、2003年5月に開催されるGRSGに正式文書として提出され、2003年6月のWP29(自動車基準調和世界フォーラム)にて審議される予定です。

なお、現在、15のGTR案についてインフォーマル会議等で審議が進められていますが、基準案の合意に至ったものは今回が初めてであり、また、今回の基準案は他のGTRの基本となるものであることから、今回の合意はGTR策定の記念すべき第1歩となることが期待されます。


○今後の作業の日程
事務局が修正基準案を2002年末までに作成し、会議メンバーに配布の上確認を求める。最終文書を84/GRSG(2003年5月)に提出する。

○今後の条文の体裁
WP29に決定をゆだねる。

資料及び公式議事録は下記アドレスへ
http://www.unece.org/trans/main/wp29/wp29wgs/wp29grsg/grsgage.html

 

共通課題とは

自動車・装置の国際流通の増大や自動車産業のグローバル化に対応して各国毎に異なる自動車・装置の安全・環境基準の世界的な統一を促進する国際協定であるグローバル協定は、日本を含む8カ国の締結を受けて平成12年8月25日に発効しました。(日本は平成11年8月に同協定を締結。平成12年4月現在、11カ国が締結。)
同協定に基づく世界統一基準は、今後国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において日本、米国、EU等の関係国等の間で本格的に議論されることとなっています。
日本政府はこれまで、世界統一基準の策定にあたっては、現在各国毎に定められている車種区分、重量・寸法の測定方法についての世界共通定義を作成する必要があると訴えてきました。その結果、必要性が国際的に認知され、国連欧州経済委員会自動車基準世界調和フォーラム(WP29)一般安全分科会(GRSG)の下にW/G設置され、日本の国土交通省が議長を行っております。今後、2年間で関係国等の間で議論を行い車種区分、重量、寸法の世界共通定義をまとめる予定です。

 

 

 


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