安全ガラス規則(R43)に関するJASICアジア専門家会議が開催されました

去る7月2日、インドネシア・ジャカルタ市内のインドネシア産業省会議室において、第13回JASICアジア専門家会議が、安全ガラス規則(R43)をテーマに、インドネシア産業省の主催で開催されました。

会議には、インドネシアからは、産業省・運輸通信機器産業局 Budi局長以下、産業省の関係者、運輸省、自動車工業会、ガラス工業会など約70名が参加、JASICからは、日本自動車工業会、板硝子協会の専門家、事務局の計5名が参加して講義および議論を行いました。

冒頭、Budi局長より、インドネシア政府が今後、58協定加盟やECE採用に取り組むことの紹介と、当会議がその取り組みに対して有効なものになることへの期待が述べられました。
その後、JASICからの基調講演として、ECE規則制定や日本への採用に関するJASICの取り組み、58年協定と98年協定の差異などについて講演し、今後のインドネシアの58協定への期待を表しました。
続いて、JASICの専門家から、R43の車両取りつけ要件、ガラス単体性能要件について詳しい説明を行いました。
最後に、インドネシアガラス工業会から、R43とインドネシア国内規則の比較、R43導入に向けた準備状況についてプレゼンテーションが行われました。

会議では、58協定のメリットや98協定との差異、試験機関の指定やWP29会議の一般的な事項などの58協定全般に関わる質問のほか、製品の抜き取り検査の規定や、測定ポイント設定などの試験条件の考え方のような専門的な内容に至るまで、数多くの質問が寄せられ、意義のある会議となりました。

今会議の開催に、多大なる努力をしたインドネシア産業省の関係者各位に敬意を表すとともに、ご参加、ご協力いただいたみなさまにも感謝の意を表します。