第14回JASICアジア専門家会議 騒音・OBD

2008年8月7〜8日タイ・バンコク・グランメルキュールホテル


出席者

タイ運輸省・陸上運輸局(DLT)、環境省・環境保護局(PCD)、工業省・工業標準研究所(TISI)、自動車研究所(TAI)、自工会(TAIA)、TUV Rehinland、JASICなどから 約80名


議事

第一日 騒音

タイDLTのChairat副局長より挨拶、JASIC事務局よりJASIC活動の紹介を行った後、プレゼンテーションを開始した。

まずECE騒音規制の総論についてJASIC大野騒音分科会長(日野)より、R41二輪車の技術要件についてJASIC事務局辻村より、R51四輪車の技術要件についてJASIC騒音分科会白橋委員(日産)より講義を行った。講義では、詳細な解説ビデオなども用意したこともあり理解しやすいとの好評を得た。

質疑応答においては、仕様変更と騒音影響の関係、排気騒音の相対値規制の考え方といったものから、繊維性吸音材の適用状況などといった実務的な質問まで数多くの質問が寄せられ、各質問にはJASICの専門家が法規の解釈に則り回答し、理解を得た。


第二日目 OBD

OBD規定の元となる、R83の概要についてJASIC事務局辻村より紹介したのち、JAMAのOBD専門家平井氏(ホンダ)より、OBDの背景、目的から技術要件にいたるまでの詳細なプレゼンテーションを行った。質疑応答では、タイで増加しているエタノール混合燃料のOBDに与える影響や、OBD装置の失陥、試験用触媒の準備など、多くの質問が寄せられた。


二日間を通じ、騒音、排ガス(OBD)といった環境規制について、タイの官民の理解を深めることができたことで、今後進められるタイ国内へのECE規則の導入が円滑に進むことを期待する。

また、今回の会議開催に多大なる協力をいただいた、日本自動車工業会、日本自動車研究所、タイ運輸省・陸上運輸局、タイ自工会の各関係者に、お礼を申し上げます。