第10回官民会議概要報告

 

1. 第10回官民会議概要
第10回官民会議は国土交通省の後援のもと、マレーシア道路運輸局(JPJ)とJASIC共催により、運輸、環境、基準に係わる政府関係者、及び自動車製作者等の業界団体関係者等、オブザーバーを含め15カ国、約170名の参加を得て、2005年11月29日〜12月1日にわたりマレーシアのクアラルンプールにて開催した。
     
アジア13地域:
ブルネイ、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム、日本
オブザーバー2カ国:
オーストラリア、ドイツ
     
 
12月1日にはテクニカルツアーとしてマレーシアのゴム研究所、Malaysia Rubber Board(MRB)の施設およびPutrajaya(新行政都市)の見学を行った。
     
2. 第10回官民会議の成果
第10回官民会議は官民会議4rdシリーズのテーマ、「Accession to the 1958 / 1998 Agreements and improved Asian presence in WP29」の第一回目の会議であり、その目標とした@アジア諸国の1958 / 1998 Agreements協定批准の実現と批准国の拡大、AWP29参加国の拡大とアジア実態の発信、B新官民会議への円滑移行を目途にアジア諸国間の連携を強化について出席国間で幅広いかつ深い意見発表と意見交換を行った。
目標1の国連協定加盟に関してはマレーシアがthe 1958 / 1998 Agreementsに加盟手続きを進めていること、タイが1958協定への加盟手続きを進めており加盟目前であることが報告された。更に一部の国から両国に続いて2007年には1958協定加盟との意向が示され、アジアにおける1958協定下での相互承認を具体的に各国間で議論するための機が熟したとの認識を出席国は共有した。
目標2のWP29参加国の拡大とアジア実態の発信については、日本、中国、韓国、インドの継続的WP29参加に加え、インドネシアが本年11月にオブザーバーとして初参加を実現した。また、二輪車の排ガス試験方法について中国、インドからの提案に基づきWP29において活動が開始されるなど、着実にアジアの存在感が向上している。
目標3の新官民会議への円滑移行を目途としたアジア諸国間の連携を強化については、インドネシアおよびタイから本年開催した専門家会議について報告があった。またマレーシア、タイなど複数国から今後専門家会議を開催するとの意向が示され、今後JASICと具体的日程について調整することとした。このような専門家会議の継続的開催が、アジア諸国間の連携の強化に繋がることが今回確認され、新しい官民会議の枠組みを構築していく重要な要素であるとの認識を共有した。
会議の結果、今後の官民会議を通じた基準調和活動の方向性を確認してラップアップとしてまとめた。
     
3. 次回官民会議の開催
次回、第11回官民会議はインドネシア道路運輸局(DGLC)との共催での開催をDGLCが受諾した。

開催期間:2006年11月29日〜12月1日の3日間
開催地:インドネシア
     
なお2007年はフィリピンが12回の開催を表明した。

代表参加者集合写真
パネルディスカッション
テクニカルツアー
(マレーシアゴム研究所)
テクニカルツアー
(新行政都市プトラジャヤ)