第9回官民会議概要報告

1. 第9回官民会議概要
  第9回官民会議は国土交通省の後援のもと、タイ運輸通信省運輸局(DLT)とJASIC共催により、運輸、環境、基準に係わる政府関係者、及び自動車製作者等の業界団体関係者等、オブザーバーを含め17カ国、約170名の参加を得て、2004年12月1日〜3日にわたりタイのバンコクにて開催した。

  アジア14地域: ブルネイ、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム、ラオス、日本
  オブザーバー3カ国: 南アフリカ、オーストラリア、フランス
 
12月3日にはテクニカルツアーとしてタイのガラスメーカー、Saint-Gobain Sekurit(Thailand) Co.,LTD.の工場見学を行った。
   
2. 第9回官民会議の成果
  第9回官民会議は、ECE規則採用とWP29への参加の実現を目的とした官民会議3rdシリーズの最終回(3回目)にあたる重要な会議となることから、WP29副議長のゴバーン氏を招聘し、1958年協定に関する諸問題について各セッションで検討を行った。
その結果、各国が協定加盟に向け努力を進めている中でどのような事項が課題となっているのかを検証し、いかに解決を図ってゆくかについて議論を行い協定加盟を妨げる本質的障壁はないとの理解で各国が一致した。
更に、将来の官民会議のあるべき姿についてもパネルディスカッション形式で議論を行い、来年からは官民会議4thシリーズを立ち上げて、58協定加盟、WP29参加および各国の専門家会議自主開催について積極的に取組むことが合意された。
更に新たな短期、中期、長期目標を設定し、これに向けて各国が実現に向けて努力することが確認された。
なお、会議の席上、自国の活動の成果として韓国から本年10月に1958協定に調印したこと、ベトナムからは本年11月にWP29に初参加を果たしたことが報告された。

会議の結果、今後の官民会議を通じた基準調和活動の方向性を確認してジョイントステートメントとしてまとめた。
   
3. 次回官民会議の開催
  次回、第10回官民会議はマレーシア運輸局(JPJ)との共催で開催する方向で今後正式決定していくこととした。

   開催期間(予定):2005年11月〜12月の3日間
 開催地(予定):マレーシア
   






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